症例2 開咬合(上の前歯と下の前歯が咬み合っていない)(13歳 女性)

開咬合とは:
前歯で物が噛み切ることができない、発音(特にサ行音)がしづらいなどのことが起こりやすいです。
遺伝的要因と、指しゃぶりなどの後天的要因が絡み合い生じます。

口腔内正面

口腔内側面

顔面側貌(口唇部)

動画症例2
1.主訴:前歯が上下的に咬んでいない,歯の凸凹。
2.診断名:開咬合、上突咬合、交叉咬合、上下顎叢生歯列弓、口蓋裂術後、上顎狭窄歯列弓
3.年齢:13歳3か月
4.治療に用いた装置:マルチブラケット装置、クワッドヘリック
5.抜歯部位:上顎両側第一小臼歯、下顎右側第二小臼歯、下顎左側第二乳臼歯(第二小臼歯先欠)
6.治療期間:1年11か月
7. 治療費総額の目安:保険診療自己負担額(3割負担)で、¥250,000〜¥300,000
8.一般的なリスク・副作用:初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
  個別リスク・副作用:開咬合は戻りやすく、治療後、前歯の上下的な咬み合わせが浅くなることがあります。
また口蓋裂術後の瘢痕組織により上顎歯列弓の狭窄が後戻りする可能性があります。


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